中学生は歌う。
もうすぐ合唱コンクールらしい。
中学1年の合唱コンクールは忘れない。
僕が指揮者だったから。
僕はカラオケに行ったことがない。
音楽とはほど遠い生活を送っていた。
そんな僕が立候補した…
はずがない。
僕の姉貴はオペラ歌手。
小さい頃から音楽では勝てない。
でも、いつも比べられていた。
姉貴ができるから弟も。
そんなはずはない。
大人の勝手な思い込み。
子供は大人の思い込みに振り回される。
僕は先生を恨んだ。
僕の音楽センスの無さに気がつかなかった先生を。
恨んだ。
比べられたことを。
恨んだ。
しかし…
そんな自分が恥ずかしい。
先生がいなければ指揮者に挑戦すらしなかった。
たまにはいいんじゃない。
やりたくないことやるのも。
たまにはあるかもね。
好きになることも。
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